2018年08月23日
コアマンってなんですこ②
お久しぶりです、千切りキャベツです
前回の記事の更新から数時間、車運転してもらってる間に仮眠とって日光白根山に登り、翌日は尾瀬ヶ原歩いてナツいアツを満喫してきました
やっぱり自然の中歩くのは気持ちいいですね、忙しくて機会作れてなかったのもあって気分転換になりました
木道は歩きやすいし東京からのアクセスも悪くないので尾瀬おすすめです
またこの山行の中で前回の記事でも紹介したNARのレッグメディカルポウチを使って試してみました
最初は邪魔だけど割と使えるアイテムです
というのも慣れていないと腕を振ったときにぶつけてしまうんですよね、慣れてさえしまえば問題はないと思います
実際自分も二日目には特に気にすることなく歩けています
銃を携行する兵士なら腕振って歩くこともないだろうし、バックパックの容量を使わず、腕を伸ばしたところで簡単にアクセスできるなど利点が多いですね行動食のラムネとかめっちゃ取り出しやすかった
さて前置きはこれくらいにして今回の本題ですが海兵隊に派遣されているコアマンの教育について少し詳しく紹介していければなと思います
今回の内容めんどくさい分野ではあるんですが装備や被服組み立てるときにそのバックグラウンド知ってると理解が深まったりすることもあると思うんで「へー、こんな事やっとるんか」程度で読んでもらえるとありがたいです
まず海軍内部で14週間の衛生教育を受けたホスピタルコアマンのうち海兵隊に派遣される要員は海兵隊の教育部隊であるField Medical Training Battalion:FMTB(訳すなら野外医療訓練大隊でしょうか)に配属され8週間にわたって海兵隊員としての生活や戦闘に関わる技術の他、戦場での救命に必要とされる高度な医療技術などのトレーニングを受けることとなります
このFMTBは2個隊ありそれぞれFMTB West、FMTB Eastといい、FMTB Westは西海岸のキャンプ・ペンデルトンに、FMTB Eastは東海岸のキャンプ・レジューンに所在しています
そしてこちらがFMTBでの訓練の様子
※途中に血糊や四肢の切断を模した人形等が映るのでグロ系苦手な人はご注意ください
クソ長いのでちょっとずつ飛ばすのをお勧めします
動画の冒頭で海兵の装備品の支給シーンがありますがこれがFMTBが海兵隊の教育部隊であるという象徴的な所だなって個人的に思います(NWUの青とコヨーテの装備って組み合わせドチャシコくないすか、ないですかそうですか)
医療技術に関してはTCCCを基本としており、前線で必要となる止血・出血管理、気胸への対処、気道確保、点滴針の刺入、ショックへの対処、搬送法の訓練などが目立ちますね
戦闘訓練や戦闘中の医療訓練などではNVマウントのないLWH、MTV、サスペンダー付きのサブベルトに基本教練でよく見る構成でポウチをつけている他、Corpsman Assault System:CASのポウチも使っているようです
また、生きてる人が出血しているように見えるところはバックパックから血糊を供給する訓練用機材を使っていますね
FMTB Westでは先ほどのチャンネルで他にも動画をアップしているので興味のある方は覗いてみてください
これらの訓練を経て晴れて海兵隊の部隊に配属されるわけですが、もう一つ求められる資格があります
Fleet Marine Force Enlisted Warfare Specialistの認定です
これは海兵隊の部隊に同行して任務にあたる海軍兵にその能力が十分にあると認められると取得できるもので、コアマンは部隊配属から18か月以内に取得するようです
有資格者は下の図の徽章を着用することができます
式典や制服の時以外は見ないことが多いです、マジで
着用位置は左胸なのでつけたままプレキャリ着るとピンのところが身体に食い込んで痛いからですかね左乳もげるかと
以上の訓練・認定をうけて海兵隊員たちのサポートをするコアマン、カッコいいですよね!
またもまとまりの無い文章でしたがお読みいただきありがとうございました
前回の記事の更新から数時間、車運転してもらってる間に仮眠とって日光白根山に登り、翌日は尾瀬ヶ原歩いてナツいアツを満喫してきました
やっぱり自然の中歩くのは気持ちいいですね、忙しくて機会作れてなかったのもあって気分転換になりました
木道は歩きやすいし東京からのアクセスも悪くないので尾瀬おすすめです
またこの山行の中で前回の記事でも紹介したNARのレッグメディカルポウチを使って試してみました
最初は邪魔だけど割と使えるアイテムです
というのも慣れていないと腕を振ったときにぶつけてしまうんですよね、慣れてさえしまえば問題はないと思います
実際自分も二日目には特に気にすることなく歩けています
銃を携行する兵士なら腕振って歩くこともないだろうし、バックパックの容量を使わず、腕を伸ばしたところで簡単にアクセスできるなど利点が多いですね
さて前置きはこれくらいにして今回の本題ですが海兵隊に派遣されているコアマンの教育について少し詳しく紹介していければなと思います
今回の内容めんどくさい分野ではあるんですが装備や被服組み立てるときにそのバックグラウンド知ってると理解が深まったりすることもあると思うんで「へー、こんな事やっとるんか」程度で読んでもらえるとありがたいです
まず海軍内部で14週間の衛生教育を受けたホスピタルコアマンのうち海兵隊に派遣される要員は海兵隊の教育部隊であるField Medical Training Battalion:FMTB(訳すなら野外医療訓練大隊でしょうか)に配属され8週間にわたって海兵隊員としての生活や戦闘に関わる技術の他、戦場での救命に必要とされる高度な医療技術などのトレーニングを受けることとなります
このFMTBは2個隊ありそれぞれFMTB West、FMTB Eastといい、FMTB Westは西海岸のキャンプ・ペンデルトンに、FMTB Eastは東海岸のキャンプ・レジューンに所在しています
そしてこちらがFMTBでの訓練の様子
※途中に血糊や四肢の切断を模した人形等が映るのでグロ系苦手な人はご注意ください
動画の冒頭で海兵の装備品の支給シーンがありますがこれがFMTBが海兵隊の教育部隊であるという象徴的な所だなって個人的に思います(NWUの青とコヨーテの装備って組み合わせドチャシコくないすか、ないですかそうですか)
医療技術に関してはTCCCを基本としており、前線で必要となる止血・出血管理、気胸への対処、気道確保、点滴針の刺入、ショックへの対処、搬送法の訓練などが目立ちますね
戦闘訓練や戦闘中の医療訓練などではNVマウントのないLWH、MTV、サスペンダー付きのサブベルトに基本教練でよく見る構成でポウチをつけている他、Corpsman Assault System:CASのポウチも使っているようです
また、生きてる人が出血しているように見えるところはバックパックから血糊を供給する訓練用機材を使っていますね
FMTB Westでは先ほどのチャンネルで他にも動画をアップしているので興味のある方は覗いてみてください
これらの訓練を経て晴れて海兵隊の部隊に配属されるわけですが、もう一つ求められる資格があります
Fleet Marine Force Enlisted Warfare Specialistの認定です
これは海兵隊の部隊に同行して任務にあたる海軍兵にその能力が十分にあると認められると取得できるもので、コアマンは部隊配属から18か月以内に取得するようです
有資格者は下の図の徽章を着用することができます
式典や制服の時以外は見ないことが多いです、マジで
着用位置は左胸なのでつけたままプレキャリ着るとピンのところが身体に食い込んで痛いからですかね
以上の訓練・認定をうけて海兵隊員たちのサポートをするコアマン、カッコいいですよね!
またもまとまりの無い文章でしたがお読みいただきありがとうございました
2018年08月18日
陸軍デスヨネ
千切りキャベツです、お久しぶりでございます
えーと、前回の記事上げてから海兵に派遣されてるコアマンの事書こうと思ってちょこちょこ下書きしてたんですが、関係ないミリフォト見るのに熱中してしまって....
でも今回の記事のネタになったからいいっすかね?
というわけで今回は陸軍みたいな装備着てるコアマンのお話です(陸軍装備は詳しくないので間違ってるとこあればコメント等で教えてください)
まずはこちらの写真をご覧ください
2009年の9月にアフガニスタン東部のクナル州アサダ―バードのキャンプ・ライトで撮影された写真で、UCP ACUを着て並ぶ四人、右腕には国旗と第4歩兵師団のパッチ、左腕はISAFパッチと第4歩兵師団のパッチでもう完全陸軍さんですやんって見た目ですが階級章と所属テープが海軍の物となっていますややこし
彼らが何者かって言うとクナル州復興チームの応急救護所のメンバーで主にキャンプ・ライトで任務にあたる人々に医療・衛生活動をしていたようです
献血のための採血もやっていたようで下の写真はその様子です
また復興チーム内の他の部隊の出動等に同行することもあったようで下のようにキャンプの外での場面も記録されています
ここで映っているのは最初の写真で右から2人目に写っていた方ですね
注目すべきは2枚目の写真の右腕のパッチです
この馬のパッチ、第11機甲騎兵連隊のだと思うのですが復興支援チーム内のsecurity forcesが第221騎兵連隊第1大隊のためそれに合わせているということなのでしょうか
装備は当時の一般的な陸軍の物と変わらないようでIOTVの前面にマガジンポウチ、左側にIFAKポウチをつけていますが左足に装着したNARのレッグメディカルポウチがいいアクセントになっています
はみ出るシザーやビニール袋、ちゃんとベルト止めてないところとかカッコいいので真似したいですね
またこのポウチは海兵隊に派遣されているコアマンでも使用例が多くみられるのでコアマン装備やるなら是非とも入手しておきたい一品です
ここまでまとまりなく書いてきましたが疑問形になっているところがあるようにまだまだ自分でも研究が足りていない部分があるのでもっと調べつつ収集していきたいなと考えております
お読みいただきありがとうございました
※わかんないとこ教えてあげるよっていう超親切な方いたらコメントかツイでよろしくお願いしますm(_ _)m
えーと、前回の記事上げてから海兵に派遣されてるコアマンの事書こうと思ってちょこちょこ下書きしてたんですが、関係ないミリフォト見るのに熱中してしまって....
でも今回の記事のネタになったからいいっすかね?
というわけで今回は陸軍みたいな装備着てるコアマンのお話です(陸軍装備は詳しくないので間違ってるとこあればコメント等で教えてください)
まずはこちらの写真をご覧ください
2009年の9月にアフガニスタン東部のクナル州アサダ―バードのキャンプ・ライトで撮影された写真で、UCP ACUを着て並ぶ四人、右腕には国旗と第4歩兵師団のパッチ、左腕はISAFパッチと第4歩兵師団のパッチでもう完全陸軍さんですやんって見た目ですが階級章と所属テープが海軍の物となっています
彼らが何者かって言うとクナル州復興チームの応急救護所のメンバーで主にキャンプ・ライトで任務にあたる人々に医療・衛生活動をしていたようです
献血のための採血もやっていたようで下の写真はその様子です
また復興チーム内の他の部隊の出動等に同行することもあったようで下のようにキャンプの外での場面も記録されています
ここで映っているのは最初の写真で右から2人目に写っていた方ですね
注目すべきは2枚目の写真の右腕のパッチです
この馬のパッチ、第11機甲騎兵連隊のだと思うのですが復興支援チーム内のsecurity forcesが第221騎兵連隊第1大隊のためそれに合わせているということなのでしょうか
装備は当時の一般的な陸軍の物と変わらないようでIOTVの前面にマガジンポウチ、左側にIFAKポウチをつけていますが左足に装着したNARのレッグメディカルポウチがいいアクセントになっています
はみ出るシザーやビニール袋、ちゃんとベルト止めてないところとかカッコいいので真似したいですね
またこのポウチは海兵隊に派遣されているコアマンでも使用例が多くみられるのでコアマン装備やるなら是非とも入手しておきたい一品です
ここまでまとまりなく書いてきましたが疑問形になっているところがあるようにまだまだ自分でも研究が足りていない部分があるのでもっと調べつつ収集していきたいなと考えております
お読みいただきありがとうございました
※わかんないとこ教えてあげるよっていう超親切な方いたらコメントかツイでよろしくお願いしますm(_ _)m
2018年08月02日
コアマンってなんですこ
どうも、千切りキャベツです
初っ端から専門的な事ばかりなのはハードル高いかなと思い今回はさわりといった感じで米海軍の衛生兵について書いていきます
米海軍の衛生兵の正式な名はNavy Hospital Corpsman (ネイビー・ホスピタル・コアマン)といい、これは海軍の衛生部隊であるNavy Hospital Corpsに由来しています(ほぼそのままですね)
呼ばれるときは略して単にCorpsman(コアマン)やDoc(ドク)が一般的です(メディックという呼称はほぼ使われていません)
じゃあ彼らはどんな仕事をしているのか、イメージされるのってこんな感じかなと
軍艦の中で傷病者が出たときに救護をしたり、日ごろの健康管理をサポートしたり、艦内の衛生状態を保つために検査や防疫活動をしたりと学校の保健室の先生のような任務ですね
また病院部隊の名の通り米海軍や米軍が米国及び世界各地に設置している病院においても医師、看護師らと共に業務にあたっています
でもこれだけではありません
例えばこの写真のように海兵隊員と同じ格好をして働いているコアマンもいます
これは米海兵隊には衛生部隊が無いため、海軍からの出向者が衛生業務を担当しているからです
こちらは海軍工兵隊に所属するコアマン
※8/23訂正、工兵と言い切れないです今後の記事で検証していきます
UCP ACUを着用しているのは同じキャンプに派遣されている陸軍部隊と補給を統一するためと思われます
基本的な任務は軍艦に乗務しているコアマンとあまり変わらないようですが、傷病者が発生するまでは歩兵部隊に派遣されている人員はライフルマンとして、工兵隊であれば他の隊員とともに工兵として働いているようです
ざっくりとした説明にしかなってないですが今回はこの辺で...
階級や細かい装備については今後の記事で紹介する予定です
お読み頂きありがとうございました
初っ端から専門的な事ばかりなのはハードル高いかなと思い今回はさわりといった感じで米海軍の衛生兵について書いていきます
米海軍の衛生兵の正式な名はNavy Hospital Corpsman (ネイビー・ホスピタル・コアマン)といい、これは海軍の衛生部隊であるNavy Hospital Corpsに由来しています(ほぼそのままですね)
呼ばれるときは略して単にCorpsman(コアマン)やDoc(ドク)が一般的です(メディックという呼称はほぼ使われていません)
じゃあ彼らはどんな仕事をしているのか、イメージされるのってこんな感じかなと
軍艦の中で傷病者が出たときに救護をしたり、日ごろの健康管理をサポートしたり、艦内の衛生状態を保つために検査や防疫活動をしたりと学校の保健室の先生のような任務ですね
また病院部隊の名の通り米海軍や米軍が米国及び世界各地に設置している病院においても医師、看護師らと共に業務にあたっています
でもこれだけではありません
例えばこの写真のように海兵隊員と同じ格好をして働いているコアマンもいます
これは米海兵隊には衛生部隊が無いため、海軍からの出向者が衛生業務を担当しているからです
こちらは
※8/23訂正、工兵と言い切れないです今後の記事で検証していきます
UCP ACUを着用しているのは同じキャンプに派遣されている陸軍部隊と補給を統一するためと思われます
基本的な任務は軍艦に乗務しているコアマンとあまり変わらないようですが、傷病者が発生するまでは歩兵部隊に派遣されている人員はライフルマンとして、工兵隊であれば他の隊員とともに工兵として働いているようです
ざっくりとした説明にしかなってないですが今回はこの辺で...
階級や細かい装備については今後の記事で紹介する予定です
お読み頂きありがとうございました
2018年08月01日
はじめました
はじめまして、千切りキャベツです
2010年代の米軍衛生兵の装備を調べたりするのが好きなひとです
ツイッタではくだらないことばかり呟いているのでまじめに装備考察したりするときのためにブログを始めます
今のところ海軍のコアマンや医療用資材のことを中心に書いていこうと思っています
更新頻度は遅いと思いますがよろしくお願いします
フツーの兵とはちょっと違う衛生兵の良さが広まればいいな
2010年代の米軍衛生兵の装備を調べたりするのが好きなひとです
ツイッタではくだらないことばかり呟いているのでまじめに装備考察したりするときのためにブログを始めます
今のところ海軍のコアマンや医療用資材のことを中心に書いていこうと思っています
更新頻度は遅いと思いますがよろしくお願いします
フツーの兵とはちょっと違う衛生兵の良さが広まればいいな
Posted by 千切りキャベツ at
17:50
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